『イヌ カウ コドモ』 
    
            金森美智子文 スギヤマカナヨ絵 童話屋  1260円

   「きみの いえに こいぬが きたのか
        よかったね
    きっと いい ともだちに なれるよ」
 と始まるこの絵本は、ただの犬の飼い方ハウツー本ではありません。
 犬を飼えるくらいの年令の子どもに、犬の飼い方・犬との暮らし方を
 とても分かりやすく教えてくれますが、そこには
 人として生きていく基本が語られているように思えます。
 著者の金森さんは、米国で犬の基礎訓練法を学び、
 1992年、犬の飼い主にしつけ方を教えるレッスンと
 問題行動カウンセリングを開始。巻末のイヌカウカゾクも必読。
「これから飼おうと思っている方は、犬を幸せにできるかを慎重に考え、
 家族でよく話し合ってください。



   『いつか帰りたい ぼくのふるさと
     福島第一原発20キロ圏内から来たねこ』
 
      写真・文 大塚敦子   小学館        1575円

   「ぼくの名前はキテイ。
   福島県双葉郡の大熊町というところで生まれました。
   ぼくは7人の家族にかわいがられ
   しあわせいっぱいにくらしていました。」
キテイの家から4キロほどのところに東京電力福島第一原発があり、
約11キロのところに福島第二原発もあります。
2011年3月11日の巨大地震と津波で福島第一原発は大事故を起こしました。
この地に住む人々は着の身着のままで避難しました。
キテイの家族もキテイの食べ物をお椀山盛りに入れて避難しました。
すぐに帰れると思って。
犬、猫、牛、馬、ブタなどの取り残された動物たちの命を助けようと
ボランティアが全国各地から駆けつけました。
そして、必死でさまよい生きのびていたキテイは助けられたのです。
 「キテイ、おいてってごめんな。
  あんときは、2・3日で帰れると思ってたんだよ。
  もう死んじまったかと思ってだ。よく生きでたなあ・・」
 おばあさんは、ぼくをなでて、なみだを流しながら、いいました。
キテイをしあわせにできていた家族は、
幸せな暮らしをを失い、取り戻せていない。
原発事故がなければ、ぼくはいまも、みんなといっしょに大熊町で
くらしていた。
きっといまも、田畑をのびのびかけまわっていた。
畑仕事をするおばあさんのそばで。
どうして、ぼくたちは ふるさとを失わなければならなかったんだろう?
ぼくは いつか ふるさとに帰れるんだろうか?
  
   
 
     

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えほんてなブル

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