『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』

   メイ・ゲアリック
 レナード・ワイズガード
    岡部うた子訳   金の星社刊 1974年

  何色と表現したらよいでしょう。
  少し黄色味を加えたかの群青色の濃淡が
  雨に煙る動植物を美しく描き出す。
  猫の目やバッタの羽、水仙の花芯など
  ところどころに差される澄んだ黄色がとても映えます。
  日本の上品な夏の着物を想わせる色使いです。
   あめ、あめ、あめ、あめ
   あめがふるとき、ちょうちょうは、どこへいくのかしら
  
と詩を口ずさむように、雨の日のいろいろな生きものに
  思いをはせます。
  自然の風物をいとおしみ、心静かになる一冊です。
                        

 『みしのたくかにと』  松岡享子作 大社玲子絵 こぐま社      
                    「いなもでおがさあ
                    いなもでかいす  
                    みしのたくかにと」って何でしょう?
                    ユーモアあふれ機知に富んだおばさんは
                    これを使って、窮地にある王子を救い
                    みんなが健やかに暮せるように大活躍します。
    この植物は何でしょう?
    ご近所さんが、食べた果物の種をベランダの鉢にポイと投げ入れました。
    すると芽が出てスルスル伸びてきて・・ひょっとしたら実がなるかも!と
    どうしても直植えして実験してみたいということになり♪
    今ブルの庭にも"みしのたくかにとアボガド"が、冬の寒さにも耐え
    春を迎えています。                      

 『水仙月の四日』
  
  
宮沢賢治作/赤羽末吉画 創風社 '97年刊

  もう遅い冬も終わろうとしている季節、ひとりの子どもが
  赤い毛布(けっと)にくるまって、カリメラのことを考えながら家路を急ぐ。

  雪童子(ゆきわらす)と雪狼(ゆきおいの)たちは
  雪婆んごにつき従って猛吹雪を創りだす。
  「きょうは水仙月の四日だよ。ひゅう、ひゅう、ひゅう。」
  「なまけちゃいけない。さあ、ひゅう。」
  
  子どもは風にかこまれ、足を雪からぬけなくなって・・・
  「おや、おかしな子がいるね、そうそう、こっちへとっておしまい。」と雪婆んこ
  「倒れているんだよ。動いちゃいけない。」と雪童子

  雪は夜じゅうふってふってふった。
  そして、夜明け。東の空が黄ばらのように光り、こはくいろにかがやき、
  黄金にもえだす。 
  雪童子はさけぶ。「もういいよ。もう目をおさまし。」
  子どもはちらっとうごいたようでした。

  自然の酷しさと優しさを幻想的に描く。  

 『どんぶらどんぶら七福神』

   みきつきみ文 柳原良平画 こぐま社

 2009年3月のつれづれ日記に
 長唄『七福神」のことを書きましたが、
 なんと七福神が絵本になりました!
 
 ”ひとつ ひときわ えがおの 恵比寿さま”から始まり
 ”とうで とっても めでたいな” とリズミカルに
 宝船に乗り込んだ七福神をかぞえうたいます。

  日本独自は恵比寿さまで
  大黒天・毘沙門天・弁財天はインド
  布袋・福禄寿・寿老人は中国由来だそうです。

  そういえば 恵比寿さまは 「えべっさん」と気安く呼びかけられますね。
  商売繁盛ささもってこい♪ 

『原発闇社会ーマスコミが伝えない現実 
     
     連合通信社編集部  
       株式会社機関紙連合通信社 2011.9月

 「被災地や立地地域の住民の置かれた現実、事故後の
 政治家と官僚の対応、電力会社をはじめとする産業界と
 報道機関の行いを見つめれば、原発問題は単にエネルギーの
 帳尻を合わせれば済むものでないことは明らかだ。
  
  日本の民主主義の将来や社会全体のあり方が問われる非常に
  大きなテーマであることを、本書から感じ取ってもらえれば」
                             (まえがきより) 

連合通信社というのは、労働や平和関係の記事を配信する
通信社です。普段は一般向けの出版はしていないのですが
被災地取材をしていて、どうしても多くの人に伝えなければと
緊急出版に踏みきったそうです。
新聞記者の文章や解説・巻末資料はわかりやすいです。

原発をめぐる余りに情けない現実に気持ちが重くなりながらも
”立ちあがる市民”になろうと元気が出ます。

 今、私たちは、極端に言えば「金か命か」の分岐点に
立たされている。ここでしっかり「命だ!」と意思表示をしなくては
取り返しのつかない方に引きずられていってしまう。

 

                


えほんてなブル

1984年、広島ではじめてオープンした児童書専門店です。
小さな店ですが絵本から読み物まで定番をきちんとそろえています。

住所:広島市中区中町1−26
ヴェル袋町公園2F
TEL&FAX:(082)247-8920

定休日:月曜日・第5日曜日
営業時間:11:00〜18:00
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